○一円も儲からナイト闖入レポート

胡口桂子ことコグさんの著作「1円も儲からずにTシャツを作る方法〜オンラインTシャツショップGbMの伝説」の出版を記念のイベント「儲からナイト」に出掛けた。
「儲からナイト」というイベント名は、単に本のタイトルにかかっているくらいの意味に思っていたが、そうでなく、コグさんの儲からないけど面白いならやる精神へのリスペクトのこめ、イベント運転側の方々および出演者は、ノージャラであるということのようだ。
というか、装丁デザインの千原航さん、急遽レイアウトデザインの助太刀された大岡さんなどを交えて本の製作にまつわるアホアホ苦労トークを聞いて、製作サイドも手弁当だったようで腰が抜けそうになった。
ぜんじろうさんは吉本興業に籍をおくタレントさんなのだが、事務所での打ち合わせの際、えーっと僕ちょっと行かなくちゃいけないでと抜けてきたらしい。
オトガイさんのとトランプマジック、てっぺいさんの似顔絵Tシャツ、酔拳の飯屋の店員さんのTシャツ作りライブパフォーマンスなど壁際にブースでないが、コーナーじみた一画があり、それぞれのスタイルで儲からない精神を体現ししていた。
あと、スキャナーズというユニット部隊はイベント中、Tシャツ柄をスキャンし続けて壁に大写しするというホントに1円にもならない運動をやってて笑った。
よしまるさんがソロギターライブは、緊張していたのかよしまるさんのデジオ、デジルマシーンでやっているような、天使的な伸びやかさが薄まっている感じだった。「ここでギターを弾こうと思ったその勇気がスゴイ」というタナカカツキさんのコメントに、演奏よりもよしまるさんの天使っぷりを体感するのが聴き手のあるべき姿勢なのだと思った。ちなみによしまるさんのそのギターは拾ったものらしい。
スシブラザーズぜんじろう・マイケルとう外人)の漫才は、ぜんじろうさんの心配をよそにメチャメチャウケていたし、私も心底くつろいだ気分を味わった。明らかに笑うツボが場内より一拍早い感じのワライカセミのような笑い声が私の斜め後方から聞こえたが、あれはよしまるさんだったと思う。
戸田誠司さんのラップトップDjパフォーマンス(デカい音なのに静寂系)を体感し、さーこれらがもっと面白くなりそうだ!というところで終電の時間となったため断腸の思いで帰路につく。
伊藤ガビンさんは、「1円も儲からずにTシャツを作る方法」をキャプション文芸と銘打ち文芸書として売りたい旨をお話いていたが、帰りの電車でTシャツに添えられたコグさんの文章を読んで実際たまげた。ダウンタウン松ちゃんが一人ごっつうでやった「写真で一言」。アレに匹敵する。要は、儲からないにもかかららず製作や当イベント演者として、「1円も儲からずにTシャツを作る方法」にかかわった人たちは、コグさんのそのはちちきれんばかりの才能に惹かれ集ったということか。
有難いイベントに参加できてホントよかった。



1円も儲からずにTシャツを作る方法―オンラインTシャツショップGbMの伝説
4947752564胡口 桂子 伊藤 ガビン

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