八戒、この人間的な豚!

西遊記」大胆な意訳の旅
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20050719bk12.htm

翻訳の旅の道連れで最も魅力的なのは猪八戒だった。「驚くべき術を使う孫悟空はできすぎだけど、猪八戒は実にくだらないことをしゃべって楽しませてくれる。彼のいない場面は寂しかったですね」

「周りの連中は軽くみているかもしれないが、その軽さこそコイツの身上だ」というふうな俺だけが分かる的良さが、腐れ縁の腐れ縁たる所以だろう。
そんな腐れ縁友人の脱線的オシャベリがフィクションを読むことの醍醐味のひとつだと思う。
私が、いわゆる「ノンフィクション」に魅力を感じないのは、八戒風な脱線と縁遠い方法論のように思えるから。