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○だから、沖縄口(うちなーぐち)はだんだん変わっているわけさぁー。
登川誠仁は映画「ナビィの恋」で平良とみ演じるナビィの夫役を好演していたあの老人。本業は民謡歌手。
「ハウリング・ウルフ」(ASIN:B00005ETXC)は民謡歌手登川誠仁のバラエティディスクというオモムキ。
選曲は「正調」とはいえない。ほどよくチャンプルーというか、沖縄民謡「らしくない」曲がいくつかならぶ。そこに民謡の可能性を感じて欲しいという意気込みか。おそらく照屋林助のディレクションだと思う。その意味で戦後沖縄民謡の稗史といった風情がある。
曲と曲の合間に登川と盟友照屋林助とのお喋りがよい。私にとって「ハウリング・ウルフ」は、唄よりもこのうちなーぐちのお喋り部分に魅力を感じる。簡単にいえば発見がある。
といっても、先達二人の方言をすべて聞き取る耳は私にはない。ところどころ分からない。
林助のハナシに相づちを打ちつつ「あんさぐぅとぅや」と登川が会話を引き取るが、「あんさぐぅとぅや」とは標準語でいうなら「そう、そう、それでね」といった意味合い。
「だからよぉ」とは、昨今のうちなーぐちの会話の合いの手であるが、その原型は「あんさぐぅとぅや」なんだろうと思ったりした。
ハウリング・ウルフ | |
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