デジオの未来

デジオとは元々「でっち上げラジオ」の意味らしい。最近は格好良く音声版ブログと紹介される場合もあるが、素人によるラジオごっこであるからデジオでは原則市販の音楽の放送で流すことはできない。だから音声版ブログというときの音声とは、パーソナリティのおしゃべり、生の声を指す。率直にいうと、デジオの素人しゃべりの大半は当然に下手くそで、ラジオで活躍するアナウサーやタレント達の話術のレベルの高さを再認識する。
けれど、しゃべり下手さがそのデジオ局のつまらなさに繋がるかというと、そうともいえない。要するに、デジオの魅力とは軽妙なおしゃべりではなく、パーソナリティの声自体やそのおしゃべりの端々から感じ取れる、当人の生活感などの当人がかかえるバックグランドにある思う。
つまり、デジタルテクノロジーの恩恵であるインターネット介しパソコンで話術的訓練されてない人の声に出逢うというクラクラ感こそがデジオの醍醐味なのだ。
個人的な予感を口にするとすれば、今後デジオも洗練されたおしゃべりを武器にする局も立ち上がってくるかと思う。あるいは今あるデジオのうちから突然変異的に話術の高みを極めるものが出てくるかもしれない。現状、デジオの広告媒体としての価値はないに等しい。が、将来的な価値はまだ分からない。

参考:
デジオ宇宙
http://dedio.jp/
Hotwired?「デジオ:音声blog座談会」
http://hotwired.goo.ne.jp/matrix/0502/004/