○気になる近刊
大室幹雄柳田国男の響きあう風景」(筑摩書房


◇ クラウス・テーヴェライト「男たちの妄想 男たちの身体 白色テロルの精神分析のために 」
法政大学出版局 田村和彦訳 ISBN:4588006533


ニクラス・ルーマン「 社会の芸術」
法政大学出版局 馬場靖雄訳 ISBN:4588008005)


◇橋田幸子「覚悟戦場ジャーナリストの夫と生きた日々」
中央公論新社) 


◇平山正実監修/グリーフケア・サポートプラザ編 「自ら逝ったあなた、遺された私 家族の自死に向きあう」
(朝日選書)

本屋的な視点で言えば、遺された家族の心のケア関連書は売れる。遺された者は、「悲しい」という言葉が今の自分の感情を表明するのに不的確であることとそれに代わる言葉が見あたらないことに動転する。
本来は坊主がそのケアにあたるべきだが、仏教スタイルによる儀式化した供養や説法は、遺された者の暮らす領域、現実の世界に対応しきれていないのではないか。

◇参考リンク
HUMANITIES BOOKS,新刊・近刊書籍情報 2004年11月 人文書
http://www.e-webshop.ne.jp/jinbun/newbk/new/#his