○藤原明著「日本の偽書」読み中
(文春新書 ISBN:4166603795)

幼稚園のころ、桑の実を近所の子らと競うように食べたり、ハイビスカスの蜜を吸ったりしていた。(さとう)キビよりも桑の実やハイビスカスの蜜の方が高級な気がしたからだ。
小3のときは、ハトが流行っていた。たぶん少年チャンピオン連載してた「レース鳩007(アラシ)」の影響だ。
大人なった今当時を振り返るっても、手や上着を紫色に染めながら桑の実を頬張ったアノ高揚感や沢山のハトを飼っているクラスメートの家へ押し掛けたアノ情熱は一体なんだったのか自分でもよくわからない。
藤原明の関心は偽書の成り立ちよりも、偽書は何故人を魅了するのかという点にあるようだが、「流行りだった」ではダメなんだろうか?