クリント・イーストウッド監督主演「ガントレット」を観る。

ある事件の重要参考人をラスベガスからフェニックスまで護送する任務を言い渡される。
刑事ベン・ショックリー(クリント・イーストウッド)は、ラスベガスで引き合わされた参考人は、若い娼婦マリー(ソンドラ・ロック)だった。
アクション映画のようだが、実はコメディ。
もっと言うとラブコメクリント・イーストウッド演じる刑事あまりに鈍感。どんな二枚目な立ち振る舞いもぐずぐずな印象を受ける。そのぐずぐずな印象もイーストウッドの演出のうちなのだと主張する御仁もいるだろう。
確かにイーストウッドはそのように駄目なぐずぐず刑事を演じているつもりなのかもしれない。しかし、その演出が調子っぱずれなのだ。アクション映画のヒーローを語るための文法からあきらかに逸脱している(もしかしてそれがカッコイイのか?)。
とにかく、イーストウッドが応援要請の電話を掛け、受話器を置くシーンは笑うところじゃなければ、じゃあ何なんだ?
私が関根勤なら、「「ガントレット」で、怪訝そうな顔で受話器を置くイーストウッド」は、カンコンキシアターアメリカ公演のときのために絶対マスターすべきネタだと思う。