中学生日記「サヨナラ先生。」(前編)を見る。
http://www.nhk.or.jp/nikki/weekly.html


私は最近の中学英語教育がどのようになっているか知らないが、おそらく「生きた英語」を教えるために、ネイティブスピーカーな助っ人ガイジンがアシスタントとして授業をサポートするなんてシステムが背景が実際にあるのだろう。

スーさんは英語の先生。マイ・ネーム・イズ・セイタロウスナダバシな典型的試験のための英語の人。当然のようにスーさんは助っ人ガイジン、ミスターハマーの英語が聞き取れない。またスーさんの英語はハマーには通じない。
サポートするはずのハマーに完全に授業の主導権を握られ、スーさんはどんどん自分の拠り所を失っていく。

生徒たちの日常会話から、彼等のスーさん、ハマーに両者の授業(英語)対する評価がうかがえ、興味深い。


スーさんの英語は「使えない」かもしれないが、受験には不可欠。
対して、ハマーの主導の遊ぶを通して英語を学ぼう的ハチャメチャ授業は楽だが、受験には「使えない」。

スーさんの落ち込みようは、彼の独り相撲であり、彼と彼の「英語」は決して否定されはいない。むしろ必要とされているのだ。
スーさんは生徒から教師として尊敬はされていないが、そのキャラクターは愛されている。
それはとてもチャーミングな信頼関係のあり方ではないか。

後編も是非見たい。