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○怪獣から司馬遼へ

FAVORITE COLLECTION
http://www.f-favorite.net/
株式会社フェバリットは、恐竜・海洋生物のフィギュの企画、輸入および販売に携わっている会社の模様。
サイトのワンコーナー「Favorite Taik」で、橋爪紳也先生の怪獣エッセーが読める。
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怪獣は架空の生物だが、卵からかえるというイメージがある。むろん架空の生物であるから、卵自体も架空である。
おそらく恐竜に関する一般知識を怪獣に無意識に応用されるため、「怪獣の卵」のは生まれてしまうのだ。
こうした素人にありがちな怪獣・恐竜をひとくくりに眺めてしまうことは当然、科学的なものの考えかたではない。ただ、制約をとっぱらい、空想するのことが楽しいのも事実である。
橋爪紳也怪獣エッセーの面白さは、フィクションである怪獣側と恐竜(現実)側を自由に往来する思考のアプローチにあると思う。
司馬遼文学における歴史人物キャラと当人とを比較検討するうえで、ヒントになるかもしれない。