○「台湾独立は決して容認せず」中・米首脳が電話会談
http://www.people.ne.jp/2004/10/08/jp20041008_44058.html

台湾の現状の一方的な改変に反対することを重ねて言明する。米国のこの立場が変わることはない。

一応、アンタの顔を立てるが、俺の顔にも泥を塗るなよ風のヤクザの仁義か。
別の言い方をすれば、台湾は奇妙な形でアメリカの足場になっているわけだな。確かに、中台ガチンコ一触即発的なことは杞憂に終わるのかもしれないが、台湾的には状況はさほど好転しているとはいえない。
というか、選択肢は煮詰まってきている。日本?かつてのあの勇ましい大日本帝国の大風呂敷も戦火で焼け灰に帰した。北朝鮮!考えようによっては、台湾の命綱は、朝鮮半島の張り子国家の動向が握っているのかもしれない。
極東ブログ 北朝鮮北部の両江道爆破事件は核実験か,より引用。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/09/post_11.html

そしてこれが中国国境付近であることから中国への牽制の意図も想定しただろう。すでに極東ブログでもほのめかして書いたが、金正日は中国によって殺害され傀儡政権を打ち立てられることを極度に恐れている。
 米国も当然ながらこの爆破を衛星から確認している。

軍によるガチンコ介入も外交の一選択肢にすぎないとするなら、今回の電話も在韓米軍の縮小もアメリカ的には、極東政策、端的に言えば対中外交の一貫してなされているはず。アメリカという後ろ盾の気分の変化に台湾や朝鮮半島は、うすうすは気付いていたが、「やっぱりそうなの?」と上島竜平風に帽子を叩き付けパフォーマンスをやりたい気分もあるだろう。しかしここで泣くのではなく、冷静に泣き真似をするのが政治外交というものではないか。
「明日は我が身」の嗅覚は、他者に己の将来を映し視るイマジネーションの力である。今日の香港や北朝鮮の今後をあの小さな島の政治家たちは、ビビりながら凝視している。で、ビビったり様子をうかがったりできるのは「明日」があるからだ。な、台湾。

参考リンク:
◇書林雜記@淡路 2004/10/08 (金)
http://d.hatena.ne.jp/ginzburg/20041008#1097203346